Photo by Fractal Design Terra
約10年ぶりにデスクトップPCを新調した。
前回はATXの大きなタワーだったけど、小型のゲーミングPCを自作すると楽しいし、数年前の常識が通用しないの影響で
小さいケースに憧れがあったので、今回はMini-ITXケースにチャレンジした。
リビングに置くので、
- 小ささ
- 静音性の高さ
- ごついACアダプタがないこと
を重視した。
また、VMware ESXiを入れるので、CPUとメモリは多めにした。(CPU:12コア24スレッド, メモリ:64GB)
構成
最終的な構成はこんな感じで、20万円をオーバーした。
項目 | メーカ | 品名 | 価格 |
---|---|---|---|
ケース | Fractal Design | Terra Silver | ¥37,400 |
CPU | AMD | Ryzen 9 7900 (12C/24T, 3.7GHz, AMD Radeon Graphics, TDP 65W) | ¥65,920 |
CPUファン | Noctua | NH-L9x65 | ¥9,180 |
マザーボード | ASUS | ROG STRIX B650E-I GAMING WIFI (Intel NIC) | ¥42,799 |
メモリ | Crucial | DDR5-4800 CT32G48C40U5 32GB x2枚(計64GB) | ¥25,960 |
SSD | Western Digital | WD Black SN770 NVMe WDS100T3X0E-EC 1TB | ¥9,462 |
電源 | ASUS | ROG-LOKI-750P-SFX-L-GAMING | ¥32,780 |
セット値引き | - | アーク AMD Ryzen 7000シリーズ×ASUS製Socket AM5マザーボード キャンペーン | ¥-11,150 |
¥212,351 |
SSDはプライムセールで購入し、それ以外はアークで購入した。(23/06/23 ネット注文、23/06/24 配達@ヤマト運輸)
事前に検討したところ
- ケース
- 影響を受けた記事のNR200よりも小さいLian LiのA4-H2Oを今年の初めに注文したが、2ヶ月経っても納品されなかったのでキャンセルした。
- 6月にFractal DesignからTerraが発売された。これで全てが分かる。Fractal Design「Terra」徹底解説を見て良さそうだったので決めた。
- ケースの大きさはこのサイトで比較した。
- NR200(約9K)やA4-H2O(約26K,PCIe4)よりも価格はだいぶ高いけど満足度は高いのでヨシ
- CPU
- はじめは前世代のRyzen 5700G(6C/12T)を検討していた。
- AM5マザーやDDR5メモリも徐々に価格が下がってきていて、せっかくなのでコアが多く消費電力が低い Ryzen7900(12C/24T)にした。
- アークで1万円引きのセールをやっていたのもちょうど良かった。
- CPUファン
- Mini-ITXケースなので、高さが低いファンが必要だった。
- Terraは内部フレームを7段階で移動でき、CPUファンの高さは最大77mmに設定できる(グラフィックカードなしの場合)
- 静音性も重視してNoctua NH-L9x65(全高65mm)にした。レビュー記事:Noctua「NH-L9x65」検証
- Noctua NH-L12Sも検討したが、マザーボードと干渉してNGだった。(fan on top(全高85mm)のみ)
- マザボやメモリとのクリアランスはNoctuaサイトで確認した。
- マザーボード
- ESXiと互換性のあるIntel NIC(I225-V)があることを重視して選んだ。(USB NIC にしたくなかった)
- メモリ
- マザーボードと互換性のあるメモリを選んだ。光ったりしなくてよいので、シンプルなもの。
- SSD
- はじめは家にあったSATA SSDにESXiをインストールした。
- Amazonのプライムセールで安く買えたNVMe SSDにESXiをインストールできたので、SATA SSDを外してNVMe SSDのみにした。
- 電源
- The Quietest PSU Picks – Hardware Bustersを参考に静音性の高さから選んだ。
- 容量は異なるが、手のひらサイズの妥協なきゲーミングPLATINUM電源、ASUS「ROG LOKI SFX-L 1000W Platinum」検証も参考にした。
- グラフィックカード
- なし。ESXiで使う予定もなくCPUの内蔵グラフィックスで十分なため。
- ケースファン
- なし。SFX-L電源ではスペースがないため。
組み立て
良かったところ
- ケースの側面と上面が取り外しできるので、組み込みには特に困らなかった。
- しいて言えば、電源周りのケーブル取り回しで少し悩んだので、下面も取り外せると良かった。
困ったところ
組み立て後に、ESXiを起動すると、マザーボードがコイル鳴きした。(UEFI画面ではコイル鳴きしない)
レビュー(価格.com, ASUS Forum)によると、C Stateあたりの電力制御が原因だったようす。
そこで、UEFIのAi TweakerページのCore Performance Boost を自動から無効に変更すると、コイル鳴きのノイズが無くなった。
(もともと静音性を重視していたので、解決しなければマザーボード選びからやり直すところだった。)
UEFIの設定
ESXiに不要なWi-Fiなどは一通りオフにした。
項目 | デフォルト | 変更後の設定 | 理由 |
---|---|---|---|
Core Performance Boost | 自動 | 無効 | コイル鳴きの防止 |
ファームウェアTPM | PSPファームウェアTPM | ファームウェアTPMを無効 | ESXiでTPMの検証をしないため |
USBオーディオ コントローラー | 有効 | 無効 | ESXiで使用しない |
Wi-Fi コントローラー | 有効 | 無効 | ESXiで使用しない |
Bluetooth コントローラー | 有効 | 無効 | ESXiで使用しない |
システム動作中のLED設定 | すべてオン | ステルスモード | リビングに置くので目立たないでほしい |
プライマリビデオデバイス | PCIE グラフィックスカード | IGFX 内蔵グラフィックス | 設定いらないと思うけど念の為 |
高速ブート | 有効 | 無効 | ESXiで使用しない |
セットアップモード | EZモード | アドバンストモード | EZモードは設定に不向きのため |